So-net無料ブログ作成
検索選択

ゆりかもめとヨタ8の話(後編) [クルマが好き!]

DSC03988.jpg
年の瀬の無茶振りで毎日湿布薬を貼りながら頑張っています。
遅れ過ぎて繋がらない後編ですがお許しください。

初めての「ゆりかもめ」に乗って、
メガウェーブのヒストリックガレージへ行ってきたところまでは書きましたね?(笑)
そこで何気なく見ていた展示車のトヨタスポーツ800から想いは遠い昔に・・・

DSC03974.jpg
始まりは’62年の第9回全日本自動車ショー(今のモーターショーです)から。
まだ小学生だったワタシはまるで未来の乗り物を見るような目で、
この“パブリカ改造車?”を見ていたのでしょうね(笑)

DSC03973.jpg
今見てもなかなかの傑作と思えるパブリカ・スポーツですが、
軽量化のために専用のモノコックを開発するなどコストがかかり、
さらに2シーターと言うこともあり見直しが検討されました。
結局、当時日本のメーカーのすべがてそうであったように、
この流麗な試作車も残念なことにスクラップにされてしまいました。

DSC03965.jpg
DSC03966.jpg
ところがつい最近、当時の関係者の尽力によって、
この試作車が復刻されたのです(!)
それも足回りのパーツのみヨタ8のものを流用し、
後はすべて新たに製作するという非常に手間のかかる方法で・・・。

DSC03975.jpg
奇跡的に当時この試作車を作った関東自動車で、
古い外形図が発見されるという幸運も味方して、
非常に精度の高い復元が可能となったのは幸運でしたね。

DSC03972.jpg
オリジナルと同じように初期のパブリカと同じ空冷フラットツインが積まれ、
実際に走ることも出来る状態です。
同じようにして復元された(メーカー主導ですが)ホンダスポーツ360と、
ホンダコレクションホールに期間限定で展示されるようなので、
是非見に行くつもりでいます。

DSC03978.jpg
さて、パブリカ・スポーツ(仮称)はドアなどもより現実的な形にして、
’64年の自動車ショーに展示されました。
それでもルーフの部分が取り外せるという構造は、
タルガトップと呼ばれる以前のことで、当時としては画期的なものでした。
エンジンはフラットツインのままパブリカ後期型と同じ800ccになり、
ツインキャブなどで若干パワーアップしましたが、
それでもわずか45HPしかありませんでした。

DSC03983new1.jpg
これはパブリカ・スポーツの車名公募の応募用はがきです。
よく見るとトヨタGT・・・と書くようになっていますね。
どういういきさつでトヨタスポーツ800になったのかは不明です。

DSC04023.jpg
トヨタスポーツ800は軽量(580Kg)でバランスの良いシャシーと、
コンパクトで信頼性の高いパワーユニットでサーキットでも活躍しましたね。
中でも今は無き船橋サーキットで降りしきる雨の中、
最後尾からの大逆転勝利を演じた浮谷東次郎という若いドライバーを、
世に知らしめる立役者となったのです。

DSC04012.jpg
DSC04021.jpg
好敵手だった、ホンダS600を駆る生沢徹のスピンに巻き込まれ、
潰れたフェンダーをピットで引っ張りだすと、猛然と激走を始めました。

DSC04009.jpg
DSC04018.jpg
そして最期にはトップに立ち見事に優勝して、
多くの観客は非凡な才能が開花する瞬間を見ることになったのです。

この日はGT-Ⅱのレースでも輸入したばかりのロータス26Rで勝ち、
創世記の日本のレース史に今でも残る名レースの1日となりました。
DSC04016.jpg
中央に立つ東次郎の足元がビーサン(笑)なのは、
レーシングシューズを濡らしたくなかったからと本人は言っていましたが、
彼の飾らない人柄を表す写真として有名ですね。

DSC04027.jpg
そして、まさにこれからと言うときに・・・
浮谷東次郎は練習中の事故であっけなく旅立ってしまいました。

彼の自著による50ccバイクの旅行記「がむしゃら1500キロ」をはじめ、
「わが青春の遺産」や「俺様の宝石さ」など等・・・
他にも彼の類まれな才能や、ダイナミックな生き方が書かれた多くの作品は、
数多く出版され、まだ若かったワタシも人生のヒントを数多く貰いました。

DSC04002.jpg
このNo20のヨタ8は昔からモデル化されていて、
Newconも大分昔に入手したものです。

DSC04006.jpg
最近出たエブロのS600生沢モデルと並べれば、
船橋サーキットの名場面の再現も・・・

DSC03993.jpg
モデルペットはなぜかスケールが大きめで、
なんとなく作りもシャープさに欠けるのは、
下請工場の違いでも有るんでしょうか?

DSC03997.jpg
モデルペットのパブリカはお気に入りの1台です。
親戚が乗っていましたが今考えると子供心にも小さく見えましたね。
4人乗って日光へ行ったことがありますが、いろは坂は苦戦しました(笑)
試作車で終わったパブリカスポーツはこの700ccのエンジンを、
ツインキャブなどでチューンしたものでした。

DSC03999.jpg
ダイヤペットのパブリカは800ccの後期型、
並べたモデルペットのヨタ8と比べても一回り大きいです。
800ccにパワーアップしたフラットツインのパブリカのエンジンをベースに、
ヨタ8のパワーユニットが作られたので、
ボディを軽量化するしかスピードを稼ぐ方法はなかったのですね。

DSC03987.jpg
サイズ的に丁度よさげなMMPのヨタ8と並べてみると、
全体のフォルムなど共通のコンセプトが見えてきますね。

DSC04030.jpg
ルーフはモデルペットもMMPも外せるようになっていますが、
取り付けたときの一体感などは隔世の感がありますね(笑)

DSC03991.jpg
それにしてもエブロは良く作ってくれました。
モーターショウに参考出品された試作車のミニカー化にも、
もっとチカラを入れて欲しいですね。

もちろんホンダS360やプリンス・スプリント、
スバルスポーツ450などもいいですねぇ・・・(笑)


*画像認証がうまくいかないので、文字をすべて半角英数字にしました。
nice!(3)  コメント(7)  トラックバック(0) 

nice! 3

コメント 7

conta

素晴らしいコレクションですね、パタパタパタと言うエキゾースト・ノートが聴こえてきました。
by conta (2014-12-27 07:49) 

1275GT

contaさん

いつもコメントありがとうございます。
この空冷フラットツインは商用車に搭載され、
排ガス規制の範囲が広がる’80年代を生き延び、
冷凍トラックやバスのエアコンなどの動力源としても、
活躍した優れたエンジンでした。
by 1275GT (2014-12-28 18:54) 

1275GT

ベアトラックさん

いつもnice!をありがとうございます。
今年は切れ間なくやってくる寒波のせいで、
ドカ雪が続いているようですが・・・
雪はもう見るのもいやでしょうが
予報ではまた冬型の気圧配置とか。
by 1275GT (2014-12-28 19:02) 

T-Bone

ヨタ8はマイ・オールタイムベストです。エブロの東次郎モデル、買ってしまいました。(笑)
「俺様の宝石さ」は10代の頃のバイブルでした。
貴重な画像、ありがとうございます。
by T-Bone (2014-12-30 10:45) 

1275GT

T-Boneさん

コメントありがとうございます。
「がむしゃら1500キロ」、「俺様の宝石さ」は、
自分も繰り返し何回も読みました。
せめてもう少し輝く姿を見てみたかったですねぇ。
by 1275GT (2014-12-31 20:00) 

ちんたん♪

お久しぶりでございます。
パート2になったのにブックマークを忘れ
ようやく再アクセスの運びとなりました(笑)
焦らずゆっくり拝読させて頂きます。
コメントも残して行こうと思いますが過去コメの為
スルーしていただいて結構です。
この与太八…いやヨタ8はプラモデルで2回作りました
2回目のは今でも持っていますがプラスティックも
劣化すのですね…。
ミニデイに向けていろいろ引っ張り出していると
自分のコレクションの原点にあるようなMk1cooperS
のプラモデルが出したとたんに後輪が左右とも折れました。
あらためて浮谷東次郎氏のヒストリーを確認することが出来
感謝致します!
by ちんたん♪ (2015-04-10 22:13) 

1275GT

ちんたん♪さん

遠くまで訪ねて頂きありがとうございます。
大分思うように脳が機能しなくなってきたので、
少しでも記憶を保つようにひっそりと続けております(笑)

自分が昔作ったプラモの一部は別記事で公開していますが、
4年前に棚から落下して大多数に被害が及びました。
いくつかは補修しましたが、材質のせいなのか脆くなっていて、
あちこち折れたり割れたり剥がれたりしました。
ヒコーキは経年変化でデカールが全滅ですね。

THOJI’S Roomのある白い教会は14号線から良く見えましたね。
当時何度もそばを通りながら、やっぱり訪れることは出来ませんでした。
by 1275GT (2015-04-11 22:07) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この記事のトラックバックURL: